「scratch」とは引掻くという意味で、スクラッチ印刷は平版などで印刷された印刷物の一部分を銀色の特殊インキで覆い隠す印刷のことで主にスクリーン印刷が施されます。他に平版で印刷されるものもあります。
そして、覆い隠した銀色のインキの部分をコインや爪などで擦り取ると「当たり」「一等」「ハズレ」などの文字が表れるというもので、スピード宝くじ、キャンペーンの応募券、ファーストフード店のプレミアムカード等に使われています。

通常のインキは凹版印刷ではシンナー系や平版・凸版印刷では石油系のものが多く使われており、被印刷物との接着が強くなければなりません。しかし、スクラッチ印刷は後で擦り取れるようになっていなければなりませんので、シンナーや石油を含まないテレピン系を溶剤にしたインキを使用しており接着力が弱くなっています。これに透明インキとシルバーの粉末が混ぜられて隠蔽性をもたせています。

実際の印刷は、用紙に直接印刷してしまうと貼りついてしまい擦ったときにうまく剥がれないので、隠蔽したい部分にアンカーコート(OPニス)して、インキが貼りつきにくい状況をつくり、擦ったときにきれいに取れるようにしておきます。

また、カード等の印刷物で、スクラッチ印刷された部分を光に翳して見ると透けて見えたりすることがありますので、印刷物の裏面にはスミのベタ印刷をしたり、解答の文字に網をかけて薄くしておく必要があります。スクラッチ用のインキさえ用いれば何でも隠蔽できるわけではなく一定の制限があるということです。

もし、透けて見えてしまうがためにスクラッチ用のインキを厚く盛ると、インキは完全に乾いた状態にはなりにくく、そうすると印刷物の運搬時に擦れてスクラッチ用のインキが剥げてしまうことがありますので注意が必要です。

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