網点を使わない印刷技法で刷版に感光性ゼラチンを塗布した10ミリくらいの厚みがある磨りガラスを使います。これを熱風乾燥して、表面にシワをつくりそこにインキが入るわけですが、絵柄はフィルムを露光して形成します。光が当たるとゼラチンが硬化して吸水性が悪くなることを利用して印刷する、この原理は平版と同じです。また、これにくわえて硬化の度合いで表面には凹凸ができますから水を吸わない凹部の皺に入るインキで印刷する原理は、凹版印刷になります。この、平版と凹版の合わせ技で印刷するコロタイプの弱点は対刷性の低い点にあります。1色でも500~700、カラーならマックス500枚くらいになります。ただし、美術館などに納める作品の複製には、保存用や展示用をあわせてもそんなにたくさん必要ないことやコロタイプ専用の流動性の低いインキは顔料が6割程度含まれていますが、その優れた耐光性からよく利用されています。

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