ハンコや版画と同じ原理のため、版の形状は側面から見て凸状になっています。印刷される部分がされない部分よりも一段高くなっていてインキを凸面に付けて紙をのせ、上から圧力をかけることによって直接紙に印刷されます。凸版印刷には鉛版(えんばん)や樹脂版に電鋳版(でんちゅうばん)などがあり、活版印刷とも呼ばれています。木版刷りが1枚の板からできているのに対して、活版印刷の場合は文字が一文字ずつ活字でできており組み終わった文字は印刷後バラバラに戻して再度別の版で利用されます。

この鉛の活字は1430年にヨーロッパで発明されており、それ以前の1410年頃にフランス国内で実用化されていた印刷用のインキを使って、1455年にドイツのヨハン・グーテンベルグが、広い面積に平均して圧力を加える工夫として葡萄やオリーブ油を絞るプレス機を応用することで機械化した印刷技術を発明して聖書を印刷したことが本格的な印刷時代の幕開けとされています。

現在でも、例えば平滑度の低いザラ紙を使うマンガ雑誌などには、平版よりも刷版に凹凸のある活版の方が印刷に安定しており、耐刷性にも優れることから樹脂凸版が主に使われています。この樹脂凸版とは、紫外線露光などで性質が変化する高分子物質の感光性樹脂を刷版に用いた印刷になります。他にも、段ボールに印刷するゴム凸版や、近年環境への配慮から注目が集まっているフレキソ印刷も包装関連を中心に活躍している凸版印刷の一種と言えます。

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