「抄録」と「要旨・予稿」の違いについて

「抄録」「要旨」「予稿」は、似たような意味で用いられる単語です。これらの単語は、それぞれどのような意味を表すのでしょうか。ここでは、これら3つの単語の意味と違いを紹介します。

抄録とは

そもそも抄録(しょうろく)とはどのようなものを表すのか確認してみましょう。

抄録とは、原文から必要な部分だけを抜粋した抜き書きのことを指します。主に研究論文を端的にまとめたものを抄録と呼び、内容によって2つに分かれます。1つは「指示(的)抄録」で、論文が取り扱うテーマや範囲を記載したものです。その論文を読むかどうか判断するのに使用され、論文の研究内容にはくわしく触れません。もう1つは「報知(的)抄録」といい、論文の「背景・目的・方法・結果・結論」を記載します。報知抄録は、学会の報告書や学術論文の投稿の際に必要とされることが多いものです。さまざまな著者による報知抄録をまとめたものを抄録集といいますが、単に抄録と呼ぶこともあります。指示抄録は60~70字程度、報知抄録は400字程度と短い文字数でまとめるのが一般的です。

抄録と「要旨」の違いとは

続いて、抄録とよく似た言葉である「要旨」についても確認してみます。

要旨とは、内容のあらましや主要な点のことを指します。学会における要旨とは、論文の「問題点・重要性・方法・結果・意義」などを記載し、200~400字程度でまとめたものをいいます。

上記から、抄録と要旨は基本的に同じものを示すといえます。実際に英語では、要旨・抄録ともにabstractという単語で表すことがほとんどです。ただし、学会によっては、excerpt、proceedingなどの単語が使われることもあります。

抄録と「予稿」の違いとは

最後に「予稿」という言葉の意味と、抄録との違いについてもご紹介します。

まず予稿とは、事前に書いておく本稿の概要のことをいいます。本文をおよそA4で2ページ以内にまとめることが多いです。学会で発表する論文の原稿として扱われることもあります。

抄録と予稿は、論文の内容をまとめるという点では同じようなものだといえます。しかし、論文をまとめる長さが異なること、予稿は発表原稿としても扱われることが異なる点として挙げられます。一方抄録は、発表原稿というよりは資料として扱われるケースがほとんどです。学会によっては明確に予稿と抄録を分けているところもあるので、不明点がある場合は学会に問い合わせることをおすすめします。また予稿の英語名では、preprintなどの単語が用いられます。

似たような意味で用いられる「抄録」「要旨」「予稿」。どれも論文を端的にまとめたものを表しますが、予稿は異なるニュアンスで用いられます。学会によって明確に区別されていることもあるので、一度確認してみるとよいでしょう。

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