初めての司会。気を付けたいポイントと学会で使える台本・原稿例

学会の司会進行役を初めて行う場合、何をどう準備して良いのかを解説します。特に司会進行が行うべきこと、事前準備や注意点、司会進行の方法や台本例について説明します。

学会の司会がすべきこと

司会の仕事は、プログラムに沿って学会を滞りなく時間通りに進行させて参加者を案内することです。よってプログラムにて全体像を把握した後に肉付けをし、台本を作って行きましょう。本番では丁寧で簡潔な言葉遣いが求められます。

学会や研究発表の司会がすべきことは以下の通りです。

・開始時間のアナウンス
・注意事項
・開会の挨拶
・講師、座長の紹介
・休憩及び次のプログラムの案内
・閉会の挨拶
・次回学会や、懇親会の案内

学会の司会とセッションの進行係座長の違い

学会の進行係は全体の案内・アナウンスを行う「司会」と、各セッションの質疑応答や進行をはかる「座長」の二つに分かれます。
「司会」は全体の進行を担当するのがメインであり、自分の意見を挟むことはできません。タイムテーブルや台本に従って、時間通りにつつがなく進行・案内するのが仕事です。そのためどちらかと言うと裏方的な存在であると言えます。こちらはアウトソーシングで司会のプロに司会者として依頼することも可能です。
一方で「座長」はセッションの進行を担いながら、時間管理・質疑応答の進行などを行います。内容にも精通している必要があり、専門家として質問に対して自分の意見をコメントすることも可能です。各セッションの舵取りをしていくリーダー的な存在です。

司会進行する上で気を付けたいポイント

学会の司会進行は、静粛かつ厳格な雰囲気のなかで行われるため慣れない場合には余計に緊張しがちです。しっかりと準備してベストを尽くして本番に望みましょう。
司会進行の上で注意したい点は以下の3つです。

・事前に挨拶などの台本を用意、タイムテーブルの把握
・学会名や人名、肩書き、所属などの確認(地名や人名など)
・敬語の選び方に気をつける(二重敬語など)

当日緊張しないためにも事前に練習を何度も行う

準備した台本・アナウンス原稿・資料を何度も読み込んで頭の中に叩き込み、声に出して練習すると当日緊張せずに進行することができます。

声を出すときは、会場の一番後ろにいる方に向かって声を届けるイメージで声を出すと良いでしょう。その際は喉ではなくお腹に力を入れて、伸びやかな声で話すようにしてみてください。発声練習してみるのもおすすめです。練習を繰り返すことで、声がよく伸び滑舌がよくなると同時に、口角が上がったり笑顔が出やすくなったりという二次効果もあります。

「本日は、お集まりいただきありがとうございます」など感謝の辞を述べる場合は笑顔で、注意事項の説明や案内する場合はハッキリ且つゆっくりと話すように案内するとよいでしょう。
出来れば一度、自分の声を録音して聞いてみると効果的です。自然な抑揚の付け方や聞きやすいスピードなど、客観的な判断ができるようになります。そして当日中は、常に司会者としての意識を絶やさないようにしましょう。

表情や立ち振る舞いにも気をつかう

学会において司会進行者はメインではありません。しかし司会進行者によって会場の雰囲気・印象が左右されます。暗い表情は厳禁です。発表中も常に見られているという意識で、たたずまいにも気をくばり顔や表情にも注意しましょう。姿勢を正して胸をはり、少し顎を引いてみて下さい。姿勢が悪くなりがちな方は、鏡をみながらの練習してみてもよいでしょう。

司会の台本・原稿例

ここでは一般的な司会者のセリフを含めた台本・原稿例を紹介します。こちらを元にご自身で言葉を足して台本を完成させてください。

①開会式の案内

「皆様、大変お待たせしております。まもなく第〇〇回〇〇学会を開会いたします。当会場内では携帯電話の電源はお切りいただくか、マナーモードにしていただきますようよろしくお願いいたします。9時30分より第〇〇回〇〇学会開会式を行いますので、5分前にはご着席ください。開始まで後10分ほどあります。今暫くお待ちください。」

②一般演題開始の案内

「ただ今から一般演題を開始致します。座長は〇〇大学〇〇〇〇教授です。〇〇教授、よろしくお願い致します。」

③一般演題開始の終了の案内

「座長の〇〇〇〇教授、そして演者の先生方有難うございました。以上をもちまして、一般演題を終了致します。」
(※複数の一般演題が連続する場合は、②③を繰り返します。)

④閉会式の案内

「お待たせ致しました。ただいまから、第〇〇回〇〇学会閉会式を行います。」
「はじめに、学会長〇〇より、閉会の挨拶をさせてただきます。」
(挨拶終了後)
「以上で第〇〇回〇〇学閉会式を終了いたします。この度はご来場いただき、誠にありがとうございました。
引き続き19時より〇〇(会場名)にて懇親会が開催されます。ご出席される方は、会場の案内係に従ってご移動の方をお願いいたします。お帰りになる方は、〇番出口をそのままお進みください。」

台本には上記のようなセリフとともに、タイムテーブルを書き込んでおくと当日慌てずに済みます。また文法や敬語を間違わないようにするためにも、第三者にも事前にチェックしてもらうとより安心です。自分なりにわかりやすい台本を作成して、準備万端で当日に臨んでください。

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