学会のアンケート作成方法 | ポイントや回答の集計、おすすめツールを解説
学会の参加後にアンケートを実施することで、参加者の満足度を調査し次の学会にて改善を行うことができます。しかし、「アンケートの作り方がわからない」「回答率を上げる工夫がしたい」などお思いの方もいます。今回は、学会の参加後アンケートの作成方法やポイントを解説いたします。
学会アンケートの目的
学会の進行・内容の評価とフィードバック
学会の参加後アンケートは、学術大会(学術集会)やシンポジウム開催後、参加者の満足度や不満を調査するためのものです。回答を集計し分析することで、今後の学会運営に役立ちます。
以下に、質問項目の一例を記載します。
・参加者の職業
・他に所属している学会
・参加理由
・会場や設備の評価
・進行や運営の評価
・セッションや講演への意見や感想
・情報収集や研究交流の満足度
・次回の学術大会に関する希望
参加者のニーズや期待を理解する
調査項目に「今後取り上げて欲しい研究テーマ」や「お話しを聞きたい先生」などを追加することで、次回以降の学会テーマやゲストスピーカーの選定に活用することができます。これにより、学会のコンテンツを参加者の関心が集まる内容に進化・改善することができるでしょう。
また、「イベントを何から知ったか」「参加した理由」も聞くことで、今後の広報・集客に役立てることができます。
学会のアンケート作成のポイント
質問は答えやすくシンプルに
アンケートの質問項目は、回答者が回答しやすくシンプルであることが望ましいです。質問文は短く、回答方法は選択式を多く採用しましょう。
また、選択肢が多すぎると回答者の負担になってしまいます。そのため、提示する選択肢は多くても5〜6つ程度になるよう意識しましょう。
重要な質問は序盤に
学会が重視する質問項目は、アンケートの序盤に設定しましょう。回答者の集中力にも限りがあるため、後半の質問ほど回答者の集中が切れてしまいます。
もちろん、関連する質問同士の並びも大切です。
具体的には、事務局や運営に関する質問はまとめる、「外科治療セッションの満足度」「内視鏡検査セッションの満足度」といったセッションごとの質問は並べるなど工夫しましょう。
アンケート媒体の選択
紙アンケートかwebアンケート
アンケートを行う媒体としては、紙アンケートかwebアンケートがあります。
紙アンケートのメリットとして、スマートフォンの操作に慣れていない人でも、簡単に回答できる点が挙げられます。デメリットとしては、印刷費のコストがあります。また、印刷後にミスや追加の質問があっても再度アンケートの印刷が必要であり、簡単には変更ができません。
webアンケートのメリットとして、コストがかからず、結果の集計・分析が容易であることが挙げられます。また、修正項目や追加の質問があれば、即座に変更することが可能です。
デメリットとして、作成者にアンケートツールを使いこなすスキルが求められる点があります。しかし、最近のアンケートツールは直感的に操作できるものが多く、求められるスキルも最低限のPC操作のみとなっております。
おすすめの無料アンケート作成ツール
ここでは、アンケート調査におすすめな無料ツールをご紹介いたします。今回は、無料かつ設問数やデータ収集に制限のないツールを2つお選びいたしました。
Google Forms
Google FormsはGoogleが提供する無料アンケートツールです。設問数や回答者数に制限がなく、直感的で分かりやすい操作性が特徴です。
デメリットとしては、デザインがシンプルで工夫のしようがない点が挙げられます。
「とりあえず無料で使いやすいツールが使いたい」という方は、Google Formsからアンケートを作成してはいかがでしょうか。
CustomForm
CustomFormは株式会社ゴーゴーラボが運営するアンケートツールです。Google Formsと同じく、無料でも設問数や回答者数に制限はありません。
また、CustomFormには有料プランもあり、月額利用料金を支払うことで自動返信等より便利な機能が追加されます。
「今は無料のツールを利用するが、将来的にはお金を払ってでも便利なツールを使いたい」といった方にお勧めのツールとなっております。
アンケート回答の協力を促すには?
終了直後のアンケート実施
アンケートの回答者数を増やすには、回答をお願いするタイミングを学会終了直後にすることが大切です。学会に参加して間もないタイミングであれば記憶も鮮明であり、学会のために時間を取りやすくなります。
例えば講習会などでは、会の終盤にアンケート回答時間を確保し、事務局や委員会から回答をお願いしています。学会のタイムスケジュールにアンケート記入時間を追加することで、参加者(会員)が後日わざわざアンケートのために時間を割く必要もなくなり、アンケート回答率上昇が期待されます。
アンケート回収後のポイント
回答の集計と分析
アンケートを回収した後はエクセルやCSV、スプレッドシートなどで回答を整理します。また、回答者ごとに番号を割り振る、回答をグラフでまとめるなどにより、その後の分析が容易になるでしょう。
より詳細な分析としては、参加者の属性ごとの分析があります。年齢や会員種別、専門領域などで回答者を分類し、それぞれの興味・関心の傾向を分析しましょう。
学会の会場や運営体制の改善
アンケートをただ集計するだけでなく、今後の改善に活かすことが大切です。
例えば、参加者の居住地やアクセスの評価から、今後どの施設を会場として選ぶかの参考になります。
また、アンケートで参加者からの意見を集めることも大切です。セッションや講演の進行、事務局の対応に対する意見を集めることで、改善に活かすことができます。
アンケート調査のアウトソーシング
代行サービスのメリットと注意点
アンケートの作成や集計作業を委託することで、事務局や委員会の負担を軽減することができます。
WEBアンケートの作成、紙のアンケートの編集・印刷、その後の集計作業など、アンケート業務に関わる一連の業務の依頼が可能です。
注意点として、業務委託にはコストがかかることが挙げられます。そのため、アンケートの質問項目や回答数が少ない場合、外部委託はおすすめできません。質問項目や回答数が多く、アンケートの作成や集計作業の手間が大きい方には外部委託が適しているかもしれません。
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