学会開催の補助金(助成金)があるオススメ開催地情報

学術大会等の会議開催において、開催地の補助金(助成金)や観光案内などの支援制度は、大会の計画と運営において大きな助けとなります。
ここでは、東京都や地方自治体による支援情報をご紹介します。

地方の学術大会助成金の特徴

助成金の基本的な条件

日本国内の自治体には、多くの集客交流が見込まれる学会等の開催誘致を目的として、補助金の交付制度や支援があります。 
 助成金制度には基本的に以下のような条件が課されています。 

・コンベンションが市内(県内)で開催されるものであること 
・県外からの参加者が規定数以上いること 
・参加者が県内、市内の施設に宿泊すること 
・国または地方公共団体が主催するコンベンションでないこと  

各種サービスの特徴

各自治体は助成金に加え、以下のような支援も取り揃えている場合もあります。 
大会の内容充実に向けぜひ活用しましょう。 

・大会運営・宿泊に関する手配 
・送迎バスなど交通手段の手配 
・ボランティアスタッフの派遣 
・各種観光のサポート

助成金や支援申請条件は自治体ごとに異なります。詳しくは自治体ホームページや申請書をご覧ください 

政令指定都市・東京都のコンベンション補助金情報一覧

東京都と政令指定都市に関して、補助金の有無を一覧にしました。
会議の種類によって申請条件が異なるため、注意が必要です。

【国際会議】 
参加者数・開催日数などについて条件あり 
例:現地参加者300人以上かつ海外からの参加者50人以上、開催日数2日以上 など 

【国内会議:いわゆる「現地開催」の学会】 
参加者数・開催日数などについて条件あり 
例:現地参加者1000人以上かつ県外からの参加者割合50%以上、開催日数3日以上 など 

【ハイブリッド会議:オンラインとリアルを併用した会議】 
オンライン/現地参加それぞれの参加者数・開催日数等について条件あり 
例:現地参加者数100人以上かつ県外参加者割合50%以上 など 

一般的に国内会議の方が国際会議より申請条件が厳しくなります。また、新型コロナウイウスが5類に移行したこともあり、ハイブリッド会議を助成の対象とする自治体は減少傾向のようです。 
 
※2024年5月現在の情報です 
※各制度の変更・申請条件の詳細・受付募集期間などにの最新情報は各自治体サイトをご確認ください

都市 都道
府県
補助金の
有無
対象の会議 参照サイト
東京都 有り 国際会議・ハイブリッド会議 
※ハイブリッド会議は国際会議のみ対象 
※開催地域により助成内容に違いあり 
助成金 | ビジネスイベント東京
大阪市 大阪 有り 国際会議
主催者へのご支援 | 大阪観光局 公式MICEサイト
名古屋市 愛知 有り 国際会議 MICE誘致支援メニュー | 【公式】MICE開催は、名古屋で。 | 名古屋観光コンベンションビューロー
京都市 京都 有り 国際会議・国内会議 京都市の開催支援助成金 (MICEのイベントタイプや規模に合わせてきめ細やかにサポート) | 京都MICE情報サイト(京都文化交流コンベンションビューロー)
横浜市 神奈川 有り 国際会議・国内会議 助成金 | 横浜観光コンベンション・ビューロー
神戸市 兵庫 有り 国際会議・国内会議 MICE開催助成金など神戸の各種支援サービス
北九州市 福岡 有り 国際会議・国内会議 北九州市 MICE開催助成金
札幌市 北海道 有り 国際会議・国内会議・ハイブリッド会議
※ハイブリッド会議は2025年3月まで開催の会議が対象 
支援メニュー | 札幌コンベンションビューロー
川崎市 神奈川 有り 具体的な条件は要問い合わせ 川崎市観光関係事業補助金交付要綱
福岡市 福岡 有り 国際会議・国内会議 助成金 | 公益財団法人 福岡観光コンベンションビューロー
広島市 広島 有り 国際会議・国内会議 コンベンション誘致・開催支援|公益財団法人 広島観光コンベンションビューロー
仙台市 宮城 有り 国際会議・国内会議 助成制度 – 仙台コンベンションナビWEBサイト
千葉市 千葉 有り 国際会議・国内会議 
国内会議は千葉市グリーンMICEの条件適合の場合のみ 
千葉市大規模コンベンション開催補助制度の紹介
さいたま市 埼玉 有り 国際会議・国内会議 コンベンション開催助成金
静岡市 静岡 有り 国際会議・国内会議 しずおかコンベンションビューロー
堺市 大阪 有り 国際会議・国内会議 堺コンベンション開催助成金交付制度|助成制度のご案内|法人・教育・エージェントの方へ
新潟市 新潟 有り 国際会議・国内会議
公益財団法人新潟観光コンベンション協会(新潟市)コンベンション開催補助金制度 | Niigata Convention Navi
浜松市 静岡 有り 国際会議・国内会議・ハイブリッド会議
助成金制度 | 公益財団法人 浜松・浜名湖ツーリズムビューロー
岡山市 岡山 有り 国際会議・国内会議・ハイブリッド会議
ハイブリッド会議は国際会議のみ対象
補助金交付 – おかやま観光コンベンション協会
相模原市 神奈川 なし
熊本市 熊本 有り 国際会議・国内会議 コンベンション-熊本国際観光コンベンション協会
つくば市 茨城 有り 国際会議・国内会議対象 つくば観光コンベンション協会公式サイト

 

学術大会助成金の多い地域トップ3 

県と市の補助金申請の併用が可能な地域などは、助成金額も高額になります。
2024年5月現在で助成金額が豊富な3地域をご紹介します。

【国際会議】
1位…千葉市  最高2,000万円(総参加者1,200人以上、うち外国人参加者120人以上)
2位…北九州市 最高1,500万円(参加者のべ100名以上、宿泊者のべ50名以上)
3位…富山市  最高1,300万円(県外参加者4,500人以上、開催日数2日以上)

【国内会議】
1位…北九州市 最高1,500万円(参加者のべ100名以上、宿泊者のべ50名以上)
2位…札幌市  最高1,000万円(現地参加者1,000名以上、道外参加者50%以上)
3位…富山市  最高940万円(県外参加者4,500人以上、開催日数2日以上)

富山県の学会

富山県の補助金は全国トップクラスです。
会場・宿泊地のある各市町村の補助金に加え、富山県の補助金が上乗せで支給されます。

補助金の金額目安

富山県富山市で開催する場合の補助金の目安です。

県外の参加者数 全国規模学会 国際規模

(外国からの参加が半数の場合)

小規模学会(100人) 市150,000円〜
+県100,000円〜 
市150,000円〜
+県180,000円〜 
中規模学会(500人) 市650,000円〜
+県450,000円〜 
市650,000円〜
+県900,000円〜
大規模学会(1000人) 市1,500,000円〜
+県630,000円〜 
市1,500,000円〜
+県1,260,000円〜 

※その他にも開催形式により補助金が上乗せされます。
※国際規模の学会は、海外からの参加者が半数の場合を想定。

タクシーによる観光サービスも!

富山県は学術大会やコンベンションの参加者に向け、「コンベンションタクシー半額利用制度」というサービスを提供しています。
富山県内の観光地へ行くためにタクシーを利用する場合、タクシー料金が半額(金額上限なし) となります。

その他、富山での開催意義を最大限に引き出すために、オーダーメイドの提案にも力を入れており、様々な面からサポートしてくれます。
学術大会開催の際には、ぜひ合わせてご検討ください。

詳細はこちら
富山コンベンションビューロー公式サイト

 

島根県の学会支援

提供:松江コンベンションビューロー(一財)くにびきメッセ

島根県と市の補助金を併用可

島根県内で学会を開催すれば島根県の補助金が適用されますが、松江市または益田市で開催すると、県・市の両方で補助されます。

加えて、この補助金の使途は自由です。そのため、宿泊・食事・観光など幅広い用途で補助金を使うことができます。

補助金の金額の例(松江市で開催の場合)

島根県松江市で開催する場合の補助金の目安です。条件を満たした学術大会を想定しています。

【国際会議】
参加者数200人(うち海外参加者数100人)会期3日間 宿泊3日間

島根県補助金:のべ宿泊者数600人×5,000円=3,000,000円
松江市補助金:375,000円+200人×5,000円=1,375,000円
            ↓
        合計:4,375,000円


【国内会議】
参加者数1,000人 会期3日間 宿泊3日間

島根県補助金:のべ宿泊者数3,000人→1,000,000円
松江市補助金:〃          →3,000,000円
                                      ↓
       合計:4,000,000円

開催補助金以外にも様々なサービス有り(松江市)

松江市では、国際会議におけるエクスカーションでの英語ガイドの手配も可能です(有料)。一定の条件を満たした学術大会や会議を対象に、「松江市コンベンションバス制度」(バス1台あたり5万円の助成)もご活用いただけます。さらに参加者人数に応じて、歓迎看板や郷土芸能の提供(無料)や、会場での抹茶や和菓子の提供(有料)も行っています。
このように様々な手厚いサポートを受けることができるのも松江市の魅力です。

詳細はこちら
補助金制度(学会)|松江コンベンションビューロー(一財)くにびきメッセ

 

広島県福山市の学会補助

少人数の大会にも対応するサポート力

福山市は数年前から学会誘致に力を入れている、今最も注目すべきスポットです。
2023年には学会や国際会議を誘致した団体へ、最大で80万円の助成金を支払う取り組みが話題となりました。
学術大会のためのポイントも抑えており、各種会場の手配から豊富な助成金を取り揃えています。

補助金の金額目安

広島県福山市で開催する場合の補助金の目安です。
条件を満たした学術大会を想定しています。

県外の参加者数 国内学会 国際学会
小規模学会(100人) 100,000円 上限350,000円
中規模学会(500人) 500,000円 上限350,000円
大規模学会(1000人) 700,000円 上限350,000円

※その他にも開催形式により補助金が上乗せされます。

詳細はこちら
公益社団法人 福山観光コンベンション協会

★各自治体ご担当者様へ 
本記事に記載させて頂いております情報に関して、最新情報もしくは誤りがございましたら、お手数ですが下記のお問合せフォームからお申し付けください。 
また、掲載希望または掲載お取り下げをご希望される場合もご連絡頂けますと幸いです。 

学術大会のことならSOUBUN.COM

今回は学術大会や会議の開催地助成金・支援情報を紹介いたしました。 
より充実した学会活動・研究活動の実現に向けご活用ください。 

SOUBUN.COMは、学会運営サポート専門企業として80年の歴史があり、学術大会・会議の会場ご提案から運営のサポートまで、研究者に向けた幅広いサポートを提供しております。 

学術大会開催のことでお困りのことがありましたら、ぜひお気軽にSOUBUN.COMまでお問い合わせください。 

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