学会誌の書き方(論文・参考文献・編集後記など)

学会誌は研究者が研究内容を発表する場所であり、研究分野・学会誌ごとに書き方も異なります。
また、学会誌は学会運営における情報発信にも使用されるます。
この記事では、学術誌に掲載される、論文・参考文献・編集後記など、書き方のルールについて解説します。

学会が発行する学術誌(学会誌)の論文の書き方

学術誌(学会誌)の論文は、研究の分野により書き方も異なります。原稿の書き方から単位、記号、数値、数式、引用文献等、その他多くのルールがあります。論文はそれらのルールに従ってデータや図表の作成、執筆を行わなくてはなりません。

例えば「美術史向けの学会誌」では、はじめて人物名を書く上での一般的ルールとして、人名の後には生没年を必ず表記することになっています。

論文に関する詳細な規定は学会誌ごとの「投稿規定」に掲載されていますので、まずは投稿規定を確認するようにしましょう。

汎用的な論文の書き方は以下の記事で詳しく記載しています。

【目次・要旨・考察など】論文の書き方とは?ポイント解説 >>

 

学術誌(学会誌)のタイトル・見出し

読者が論文を読む際「タイトル」と「見出し」に目を通すだけで、その論文に書かれている概要をつかみやすくするための見出しでなければなりません。

見出しの表記にはルールがあることが多くあります。

例えば、一般社団法人プロジェクトマネジメント学会誌執筆マニュアルには「各章の見出しには通し番号を付け、半角数字に全角のピリオドを付した直後に見出しを記述すること、また見出しが記述された行の前後に1行の空行を置くこと」との指示があります。

 

参考文献の書き方・文献記載例・巻号記載例

学会誌の参考文献の書き方は、引用したものや参考文献、また日本語や外国語からの引用によって書き方が多少異なります。
いずれにせよ、学会誌の規定や論文として適切な表記にしなければなりません。

学術誌の論文の場合は、著者の氏名(出版年)、論文名、雑誌名、 巻、 号、 ページ番号(始ページから終ページ)の順番に記載し、本の場合は、著者名(出版年)、書名、発行所と表記します。

例えば、日本物理学会は参考文献に標題を入れる場合、出典の書誌的事項の後にダッシュ(—)を入れ、そのあとに標題を記載するルールを設けています。

これらの引用方法の具体例は以下の記事をご参照ください。

学会誌や学術誌の「引用・転載」について >>

また、学会によっては規定のフォーマットがある場合もあります。
文字サイズやフォント、ファイルサイズも指定されることもあるため、必ず投稿規定をチェックしましょう。

学術誌(学会誌)の図表や写真の表記

大前提として、図表や写真は自身で作成したものである必要があります。

先行研究や発表済み論文の図表や写真を引用すると剽窃を疑われる恐れもあるため、必ず自身で作成するようにしましょう。

また、作成した図表や写真は削除せず、元データを残しておくことも忘れないようにしましょう。論文やデータを提出した後、図表や写真の解像度の問題から再度提出を求められるケースもあります。

 

学会誌の査読について

編集委員会に提出された論文は査読担当者によって内容を審査・調査され、適宜修正を求められます。

場合によっては大幅な修正を求められることもあるでしょう。
しかし、査読者も編集委員も学会誌と掲載される論文の質を高めることを目的にに活動しています。
指摘があれば素直に受け止め、より良い論文を執筆するよう心がけましょう。

 

学会が発行する学術誌(学会誌)の編集後記の書き方

学会誌の「編集後記」は、編集委員長・編集幹事・編集委員会が記す「後書き」のことです。取材や編集時のエピソードや論文を書いた感想などが書かれています。

また、論文を読んだ読者への感謝が綴られることもあり、ここに関してのルールなどは存在しません。

 

学術誌(学会誌)の訂正記事に関するお詫びの書き方

学術誌の論文に誤りがあった場合、「訂正記事」を掲載する必要があります。丁重に謝罪をし、間違いを訂正するエラータ(正誤表)を載せることもあります。

論文のミスに関しては明確な訂正ルールがありますので、論文のミスに関しての詳細は下記の記事をご参照ください。

論文の誤字・誤植などのミスは訂正できる?訂正方法を解説 >>

論文の参考文献や編集後記などの書き方は、色々な研究分野がある中、書き方のルールはさまざまです。各学会の投稿規定を守り、論文は決められたルールに従って執筆し提出しましょう。

 

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